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ECのミライ【バックナンバー】

公開日:2023.08.01

更新日:2023.08.01

【2023年8月号】ネットショップ配送料の高騰にも影響が大きそうな 「物流の2024年問題」について

【2023年8月号】ネットショップ配送料の高騰にも影響が大きそうな 「物流の2024年問題」について

目次

EC事業部の野村です。

今日は、ネットショップ配送料の高騰にも影響が大きそうな「物流の2024年問題」についてお話しします。

物流の2024年問題とは、2024年4月1日以降
トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間に制限されることにより発生する諸問題のことです。

トラックドライバーの時間外労働時間の上限が変わることによって、どのような問題が引き起こされるのか解説していきます。

物流の2024年問題の課題(1)トラックドライバーの給料減少

運送ビジネスは、ドライバーの方の労働時間が減れば、それに比例して売上も減ります。
結果、ドライバーは労働時間の抑制で時間外手当てが減る一方、会社の売上減少で基本給アップが見込めず、給料が減少する恐れがあります。

給料が減るのであれば、転職するドライバーもいると考えられます。
物流の2024年問題は、トラックドライバー不足にさらに拍車をかける可能性があります。

物流の2024年問題の課題(2)トラック輸送リソースの減少

物流の2024年問題は、ドライバーの総稼働時間に制限をかけます。
たとえば、1日11時間働いていたドライバーが、
8時間しか働かなくなれば単純計算で輸送リソースは3割近く減少します。

物流の2024年問題の課題(3)モノが運べなくなる・モノが作れなくなる

これまで、運送会社は荷主よりも弱い立場にありましたが、物流の2024年問題は、運送会社と荷主のパワーバランスを変える可能性があります。
今までよりも運送会社の立場が強くなり、結果「手間がかかる」「時間がかかる」といった貨物は、輸送リソースの減少により運送会社から敬遠されることになると考えられます。

敬遠される貨物が、完成品であれば「モノが運べなくなる」
部品や原材料であれば「モノが作れなくなる」可能性があります。

物流の2024年問題の課題(4)物流コストが急騰

売上や利益が減るため、物流会社は運賃をあげることで
現状分をカバーする可能性があります。
その場合、荷主が支払う運賃が上がる恐れがあります。
運賃値上げ交渉によって会社の売上やドライバーの収入を維持できますが、荷主の負担が増えるため、物流会社の変更を検討する荷主も出てくると考えられます。
 


いかがでしたでしょうか?

トラックドライバーの時間外労働時間の上限が変わることによって、様々な問題が引き起こされます。
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(文/アビリブ 野村)
※本記事は2023年8月に執筆されたものであり、現在の情報と異なる可能性がございます。

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