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ECサイトやネットショップの利用者が年々増加するとともに、ネットショップに出店する人も増えています。
更に2022現在では無料で使えるショッピングカートの種類も増えてきました。

ここでは、私たち通販サイトを制作する会社が、制作する側から見たSTORESの無料ショッピングカートの機能やメリット・デメリットを徹底的に解説いたします。

STORESショッピングカートの有料プランと無料プランを項目ごとに比較。無料プランの特徴について解説していきます。（2022年7月時点）
機能紹介

		フリー	スタンダード
料金体系	月額料金	無料	¥2,178(税込)
	初期費用	無料	無料(初月無料)
	決済手数料	5%	3.6%
ショップデザイン	デザインテンプレート	48
	デザインエディタ	OK
	シール	OK
販売方法	アイテム登録数	無制限
	アイテム画像数	1アイテム 15件	1アイテム 30件
	物販	無制限
	電子チケット	OK
	定期販売	OK
	ダウンロード販売	OK
	予約販売	OK
	まとめ割引	OK
	販売期間設定	OK
	購入個数制限	OK
決済手段	アイテム登録数	無制限
	クレジットカード	OK
	コンビニ決済	OK
	キャリア決済	OK
	銀行振込	OK
	Paypal	OK
	翌月後払い(Paidy)	OK
	楽天ペイ	OK
	PayPay残高	OK
	代引き	NG	OK
	Amazon Pay	NG	OK
	決済手段カスタマイズ	NG	OK
集客・販売促進	アイテム動画埋め込み	NG	OK
	メールマガジン	OK
	ニュース作成	OK
	クーポン	OK
	再入荷リクエスト	OK
	Instagram販売連携	OK
	note for shopping	OK
運用効率UP	品番管理	NG	OK
	在庫数一括更新	NG	OK
	送り状CSV出力 (ヤマトB2クラウド)	NG	OK
	倉庫サービス	OK
	アイテム一括登録	OK
	配送情報一括登録	OK
	オーダーCSV出力	OK
	納品書PDF出力	OK
	Instagram画像連携	OK
顧客対応	配送日指定	NG	OK
	顧客管理	OK
	お問い合わせ	OK
	FAQ	OK
	レビュー	OK
	告知ボード	OK
	送料詳細設定	OK
	配送先別指定	OK
	英語対応	OK
	年齢制限	OK
	シークレット販売	OK
分析	アクセス解析	NG	OK
	Google Analytics	OK
	広告タグ	OK
システム	独自ドメイン	NG	OK
	SSL対応	OK
	サービスロゴ非表示	NG	OK
	PC/SP対応	OK

料金体系は無料プランでは月額料金・初期費用が0円、決算手数料が5％と、無料のネットショップサービスの中でも最低水準。決算方法に関わらず一律5％となります。（※コンビニ決済・キャリア決済は別途支払手数料（購入者負担）が発生いたします。）
商品が売れれば売れるほど、この手数料の安さは嬉しいポイントですね。

デザインテンプレートは48種類と豊富。有料プランと全く同じバリエーションからテンプレートを選べます。
ショップデザインはテンプレートから選ぶだけなので、HTML/CSSなどの専門的な知識がなくても、簡単にネットショップ作成が行えます。
逆に言えば、HTML/CSSの編集ができないため、自分好みにカスタマイズしたい人やHTMLやCSSの専門知識がある人にとっては自由度が低く、思い通りのデザインにできない点が難点です。

また、デザイン拡張機能として、「SALE」「NEW」「HOT」など商品を装飾できる「シール」機能が人気です。
▼テンプレート一覧はこちらからご覧ください。
https://officialmag.stores.jp/entry/200117/stores-template

無料プランでは決算方法は全て固定となり、任意での選択設定は出来ません。
無料プランで使える決算方法は以下です。

・クレジットカード
・翌月後払い（Paidy）
・コンビニ決算
・銀行振込
・PayPal
・キャリア決済
・楽天ペイ
・PayPay

メルマガやニュース作成、クーポン機能や再入荷リクエスト、Instagram連携など、販売促進機能が豊富で、有料プランとほとんど同じ機能が使えます。
無料のカートシステムの場合、販売促進機能が使えないことも多いですが、STORESはその点がかなり充実しています。

無料プランは品番管理機能がありません。アイテムやバリエーションごとに品番とバーコードを自由に登録できる機能で、登録した品番やバーコードはダッシュボードで検索したり、オーダーCSVに掲載できます。出荷作業や在庫管理を楽にできる機能です。

無料プランでは配送日指定機能がありません。ギフトや食品関連の商材を扱う方は要注意です。
配送日に荷物を受け取れない場合の不在による持ち戻り防止にも便利な機能です。

無料プランではアクセス解析機能がありません。アクセス解析機能とは、STORESのダッシュボードの中で流入数や平均滞在時間などの数値を解析できる機能です。
Google Analyticsの設定が可能なので、Google Analyticsの知識があれば問題ありませんが、Google Analyticsの知識がない場合や、アクセス数を簡易的に見たい場合は難点です。

無料プランでは独自ドメインが使用出来ません。ドメインとは、ホームページのアドレスです。
ドメインを使うと、ショップ名と同じアドレスを設定することができるので、ユーザーに覚えてもらいやすくなる・信頼性が高くなる・サイトを移行する際にSEO効果を保てるなどのメリットがあります。

独自ドメインでない場合、ECサイトのカートシステムの移行やサイトを移植する際に、システム解約時にドメインが削除されてしまい、SEO効果もリセットされてしまいます。
独自ドメインを使用する場合、SEO効果を保ったまま移行ができるため、独自ドメインの利用は今後のリスクヘッジとなります。

無料プランではショップ下部の「STORES」のロゴの非表示が行えません。

アップロード可能な容量は1アイテムにつき1GBです。ストア全体での合計容量の制限はありません。 
1アイテムにつき1GBであればECサイトとして十分足りる量になります。ストア全体での合計容量がないのも嬉しいポイントです。

STORES無料ショッピングカートを利用するメリット・デメリットをまとめます。

・無料ショッピングカートの中では、決済手数料が5％と安い
・HTML/CSSなどの専門的な知識がなくても、簡単にネットショップ作成が行える
・販売促進機能が豊富

・HTML/CSSの編集ができないため、自分好みにカスタマイズしたい人やHTMLやCSSの専門知識がある人にとっては自由度が低い
・決算方法は全て固定となり、任意での選択設定は不可
・配送日指定機能が付かないため、ギフトや食品関連の商材を扱う方は注意
・アクセス解析機能が付かないので、Google Analyticsが使えない方は注意
・独自ドメインが使用不可
・サービスロゴの非表示が不可

HTML/CSSが触れず、テンプレートを選ぶ無料カートの中では必要な機能が揃っており、初期費用が無料なので、リスク無しでさくっと手軽にECサイトを始めるには最適なカートシステムです。売上が上がってきたらスタンダードプランに乗り換えると決算手数料が下がるので、売上に合わせてお得に運用できます。

デメリットとしては無料プランの場合、「STORES」のサービスロゴの非表示ができないため、ブランドイメージを確立していきたい場合には不向きです。
また、独自ドメインが取得できない点も惜しいところですが、今後サイトの移管など特に予定がなく、許容できるのであれば、個人・小規模向けとしては使いやすい無料ショッピングカートと言えるのではないでしょうか。

ECサイト制作会社のエンジニアの意見をまとめました。

テンプレートから選ぶ形式の無料カートとしては、類似サービスの中でもテンプレート数も多く、必要な機能が揃っていて優秀。制作会社を挟まず、個人や企業の担当者が直で運用する分には良いのではないでしょうか。

初期費用・月額料金が無料で決算手数料も低いので個人でスモールスタートするにはおすすめ。

海外っぽいなどの意見もありますが、個人的には悪くないと思います。商材の写真選びなどにもよりますが汎用性はあると思います。

ECサイト制作会社のディレクター・マーケターの意見をまとめました。

メルマガ機能などはECサイトの販売促進として必須の項目となります。
リピート購入に繋がる販促メールなどはECサイトを運営する上での生命線となってきますので、その点が充実しているのは売れるECサイトにしていくために大切な機能ですね。

無料プランでは、独自ドメインが使用できないため、本格運用を考えるとちょっと厳しい状態です。
有料プランは、独自ドメインを使用できますが、STORES内での新規取得に限り、一度取得された独自ドメインの変更や、移管手続き(外部からの移管、外部への移管)は行っていませんので、他のカートに変える時に、ドメインを持ち出せないなどデメリットが残ります。

弊社でもSTORESからShopifyやBASEに移管したいというお声を頂くこともございますが、その場合は新たにドメインを取り直すことになってしまいます。
せっかく貯めたドメインパワーがリセットされてしまうので、今後サイト移行やカートシステムの変更など予定している場合は要注意です。

いかがでしたか？
ここまで、STORESの無料ショッピングカートについて解説いたしました。

ECサイトの制作会社としての見解は、STORESの無料ショッピングカートはHTMLやCSSが触れなくてもECサイトが作成できる点、手数料が安い点から、
「サイトの知識がなくても簡単に費用がかからずさくっとECサイト運用を始めたい」
「個人で試しにスモールスタートしたい」
「制作会社を挟まず、担当者が直で工数をかけずに運用したい」
という人におすすめの無料カートであると分析しました。
上記に当てはまる方は、STORESの無料ショッピングカートの導入を検討されてみてはいかがでしょうか？

「思い通りにカスタマイズしたい」「ブランドの世界観が伝わるサイトにしたい」そんな方は、HTMLやCSSを使用して自由にカスタマイズできるFC2やShopify、Makeshopなどのカートシステムがおすすめです。
弊社の経験豊富なエンジニアによるECサイト構築も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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